お久しぶりです。
一ヶ月ぶりの更新です。
この度、大都会・東京を離れ、試される大地・北海道で新しいスタートを切りました。
コロナ禍の時に流行った、いわゆる地方移住です。
さて、今回は東京から北海道に引っ越すにあたって、引越しの見積もりを取った話を書きたいと思います。
「東京から遠く離れた試される大地、北海道へ移住したいけど、引越しにいくらぐらいかかるんだろう?」と気になる方の参考になれば幸いです。
見積もりをとった際の体験談も交えて書いていきます。
前提
引越しを経験した方ならわかると思いますが、引越し料金は荷物の内容や時期によって大きく変わります。
そこでまずは、私の前提条件を書いておきます。
引越元・引越し先
引越元は、東京都23区内の場所です。
足立区とかそこら辺だと思ってください。
約50m²の2DKで、家賃は約10万円程度です。
都内にしては安いほうかなと思います。
引越し先は、東京から約1,300km離れた都市です。
うまい棒(約10cm)に換算すると、約1,300万本分です。
一生かかっても食べきれないほどのうまい棒の距離を移動するわけです。

私の駆け引きレベル
何を隠そう、私はこれまで3回ほど引越しをしています。
引越し回数だけ見ると、エキスパート感が出ています。
しかし、これまでの引越しはすべて業者を使っていません。
引越し業者を使った経験はゼロです。
つまり「引越し経験は豊富だけど、業者を使ったことはない」状態です。
そして、駆け引きがかなり苦手です。
ミジンコレベルだと思ってもらえれば、その認識で合っています。
引越し時期
なるべく安く引越したかったので、閑散期の11月を選びました。
3月、4月は卒業・入学、転勤などで引越しが多いので避けました。
9月、10月も考えましたが、会社の異動や転勤が増える時期で、料金がやや高めになるそうです。
荷物量
これでもプログラミングで生計を立てています。
仕事で使う大きなPCモニターやデスク、椅子など、もろもろの荷物があります。
さらに、以前記事にも書きましたが、NASやMac miniなどもあります。
他にも、自転車旅が趣味なので、ロードバイクもあったりします。
2025年現在でも愛用しています。
この他にも、二人暮らしなので、相方の荷物や共用の荷物(洗濯機、冷蔵庫など。テレビはありません)もあります。
あとは、見積もりに影響するエアコンが1台あります。
エアコンの取り外し、取り付けもお願いしています。
「荷物が多いよな」と思いつつ、引越し業者に聞いてみたら「普通」または「やや少ない」と言われました。
というわけで、荷物は「やや少なめ」での引越しです。
引越しにいくらかかったのか
早速結論ですが、引越しにかかった費用は以下の通りです。
約 25 万円
(エアコンの取り外し、取り付け費用込み)
まあ、こんなものではないでしょうか。
4社から見積もりをとりました。
最大で約60万円でしたが、見積もりを比較した結果、約25万円に着地しました。
見積もりをとった引越業者
見積もりをとった引越し業者は、以下の4社です。
- ハート引越センター
- 引越社(ありさんマークの引越センター)
- アート引越センター
- サカイ引越センター
ハート引越センターのみ、ネットでの見積もりです。
その他の業者は、訪問見積もりをお願いしました。
見積もってみてのそれぞれの営業の感想
ネット見積もりは多くの方が利用すると思うので、ここでは訪問見積もりに来てくださった営業の方の感想を書きます。
※ あくまで今回見積もりをしていただいた営業の方の感想です。地域によって違うと思います。
引越社
一番最初に見積もりをお願いした業者です。
まずは相場感を知るために見積もりをお願いしました。
営業の方は中年の男性で、丁寧な印象でした。
自社のことを「ありさん」と呼んでいたのが可愛らしかったです。
荷物の確認はかなりざっくりとしていました。
他の業者と比べると、早めに終わった印象です。
最初の一発目の見積額は、約40万円でした。
「長距離の引越しなので、相場はこんなものですよ」といった感じで揺さぶりをかけられました。
確かに、ハート引越センターのネット見積もりとほぼ同額でした。
値下げをお願いしてみたところ、約30万円まで下がりました。
初めて見積もりの値切りをしてみましたが、こんなに一気に下がるとは驚きでした。
これから見積もりをとる2社の金額を、かなり気にしている様子でした。
訪問見積もりの1社目だったので、「他社の見積もりの基準になる」ということで、探り探りの金額提示だったように思います。(基準にしてしまい、すみません)
また、最初の訪問見積もりということもあり、営業の方も若干諦めモードだったように感じます。
アート引越センター
二番目に見積もりをお願いした業者です。
営業の方は若い男性で、非常に丁寧な方でした。笑顔がとても眩しかったです。
アート引越センターは、明朗会計を売りにしているのだな、という印象を受けました。
「距離計算でこの金額、段ボールはいくらで」というように、細かく説明してくれました。
また、荷物を混載便で運んだり(他の人の荷物とまとめて運ぶ)、リサイクル品の段ボールを使ったりすることで安くなる、といった提案もしてくれました。
最初の見積額は約38万円。まあ、こんなものかなと思いました。
個人的に、値下げの提示方法がどの業者よりも一番うまいと感じました。
見積もりを終えてお帰りいただこうとした際に、「いくらぐらいなら、うちで決めていただけますか?」と聞かれました。
気が抜けているところを突かれた感じです。
「25万円ぐらいなら」と答えると、それに近い金額を提示されました。
前述の通り、私は交渉事があまり得意ではありません。
提示されたのは目標額と数百円程度の差だったので、気持ちが揺らぎました。
悩んだ末、一旦保留にさせてもらいました。
今振り返ると、思いとどまって良かったと思っています。
ちなみに、アート引越センターだけは段ボールが有料でした。
「段ボール代金があるから高いのは仕方ない」という見方もありますが、無料でも有料でも最終的な見積金額は似たような額に収束するので、あまり気にしなくてよいでしょう。
サカイ引越センター
三番目に見積もりをお願いした業者です。
ここが最後の見積もりです。
営業の方は中年の男性で、フレンドリーでよく喋る方でした。少し胡散臭い感じもしましたが(営業トークがうまいという意味で、私は好きなタイプです)。
荷物確認は、他の業者と比べるとかなり細かく見ていました。
用途不明な機材については、「これは何に使うんですか?」と聞かれることもありました。
最初の見積額は、約60万円。どの業者よりも高額でした。
すでに2社の見積もりで相場感はわかっていたので、すぐに値下げ交渉に入りました。
「他の業者よりも安くしていただけるなら決めます」と伝えたところ、約25万円まで下がりました。
さすがは引越し業界の最大手。値下げ幅も大きいなと感じました。
サカイ引越センターの営業の方は、冒頭でも書いた通り、他社と比べて営業トークがうまいと感じました。
まずは世間話から入り、こちらの警戒心を解きほぐしてきます。
23区の引越し事情など、色々教えてくれて面白かったです。
たまに冗談を交えつつ、交渉しやすい雰囲気を作ってくれる感じです。
アート引越センターとは対照的な感じでした。
真面目に見積もりを進めるアート引越センターとは対照的に、サカイ引越センターは営業トークで相手の心を掴みにくる、という印象です。
最終的に選んだ引越業者
今回は、サカイ引越センター にしました。
「相見積もりをして、一番安い業者に決める」という体で進めていましたが、実は引越し業者は最初から決めていました。(※ よほどのことがない限り、変更するつもりはありませんでした)
事前に、知人や家族といった身近な人に、どの引越し業者がよいかを聞いて回っていました。
私の周りでは、サカイ引越センターが一番評判が良かったです。
そのため、サカイ引越センターにお願いすることを前提に、他社と相見積もりをしていた、というわけです。
見積もりをとってみての感想
はじめて引越し業者の相見積もりをしましたが、想像以上に疲れました。
しかし、相見積もりをしないと高確率で損をしてしまうので、やる価値は間違いなくあると思います。
ネット見積もりの金額は、あくまで定価。あってないようなものです。
皆さんも引越しをする際は、ぜひ相見積もりをしてみてください。
最後に、引越しの見積もりをしてみて「これはやったほうがいい」と感じたことをまとめておきます。
やったほうがいいこと
相場を知る
適当な比較サイトやYouTubeなどで、大まかな相場を知っておきましょう。
営業担当者から必ず聞かれるのが、「いくらだったら即決できますか?」という質問です。
相場を知らないまま適当に答えると、足元を見られるか、呆れられてしまうでしょう。
その結果、交渉の機会を失う可能性が非常に高くなります。
個人的には、SUUMOの引越し料金相場サイトが参考になりました。
すでに引っ越しをする業者を決めておく
引越し業者の選定は「戦う前から決まっている」と言っても過言ではないと思います。
引越し業者は星の数ほど存在します。
「一番安いところで決めよう」などと考えていると、いつまで経っても見積もりが終わりません。
家族や知人に評判を聞いて、あらかじめ依頼したい業者を決めておくのがおすすめです。
「すべての見積もりを取った後、本命の業者に他社の金額を伝えてさらに交渉する」という方法もあるようですが、労力に見合わないと判断し、今回はやめました。
相見積もりをする
必ず相見積もりをとりましょう。
これをしないと、そもそも値下げ交渉のテーブルにすらつけません。
相手は営業のプロなので、交渉が苦手な人が嘘をついても見抜かれてしまうでしょう。
他社の見積もりがあることを伝えるだけで、値下げ交渉が断然やりやすくなります。
見積もりは有名な業者を選ぶ
大手の業者で安く引越しをしたい場合、他の大手からも見積もりを取っていることを伝えないと、価格が下がりにくいです。(個人的な感想ですが)
引越し業者は無数にあり、中には料金が安くても段ボールが有料だったり、スタッフの人数が少なかったりするケースもあります。
大手とはサービス内容が異なるため、同じ土俵の業者で見積もりをとるのがよいでしょう。
見積もりをお願いした方々の話を聞く限りでは、
サカイ・アート > ハート・引越社などの中堅企業 > 赤帽・くらしのマーケットなどの個人事業主
といった価格やサービスの階層があるように感じました。
名の知れた引越し業者にお願いしたい場合は、アートとサカイは見積もりの候補に含めるのが必須かなと思います。
直接訪問で見積もりをとる
交渉が苦手だからといって、ネット見積もりだけで済ませるのは避けたほうがよいでしょう。
ネットの「定価」は、あってないようなものです。
AIで見積もりができる現代においても、直接訪問してもらって見積もりをとるのが、一番確実で値引き交渉もしやすいです。
もっていく荷物を減らす
当たり前ですが、荷物が多いと引越し料金が高くなります。
不要なものは捨てる、売る、譲るなどして、荷物を減らしましょう。
二人暮らしであれば、2tショートトラック1台に収まる程度が、基本的な引越し料金の目安になると思います。
まとめ
長くなりましたが、東京から北海道への引越しにあたり、見積もりを取った話を書きました。
引越し料金は、荷物の内容や時期によって大きく変わります。
ですので、今回の私の前提条件が、皆さんの参考になれば幸いです。